農薬混入、解約社員を逮捕

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マルハニチロホールディングスの子会社アクリフーズの群馬工場で製造された
冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された事件で、警察はこの工場の社員
安部利樹容疑者(49歳）を逮捕しました。

社内では、あちこちのラインに行ってつまみ食いしたり、トラブルを引き起こしたりと
トラブルメーカーだったらしいですね。

そして、事件を起こす動機が給料に対する不満だったといいますが、わかる気がします。
同じような仕事をしているにも関わらず、社員に比べて格段に安い(涙）

それが、いつしか悔しさから、憤り、反逆心へと変わっていったのでしょう。


「やってらんねーよ！」。


人間は多少、仕事がキツくても、給料、報酬が良ければ我慢できますが、
それすらも安いとストレス、不満、怒りが噴出します。

安部容疑者にとってみれば、


｢くそー、今にみておれ、倍返しだ！」

といったところでしょうか。実際は、社長が辞任、工場が操業停止と、倍返しどころでなく、
１０００倍返しといったところでしょうか。

労働基準法の中で、同一労働、同一賃金の原則というものがありますが、これは
正社員同士の話で、契約社員と正社員には当てはまらないんですね。


でも、そろそろ、現代では、正規雇用と非正規雇用が半々になっていますので、これも
考えないと、今回のような事件がまた、起こるでしょうね。

数年前の秋葉原の無差別殺人も似たような状況から起こったのではないでしょうか？
企業も、いい加減、労働者の賃金を「経費」｢コスト」といった見方を変えていく時でしょう。


不満を持って辞めていくならまだしも、悪評をばらまき、会社に損害を与えていくことになれば、
かえって、不利益ですね。冷凍食品全体の売り上げも下がっていくのではないでしょうか。


遠い、アフリカの子供が飢えていると、可哀そうだと思いますが、身近な人間の給料格差に
対しては鈍感なんじゃないでしょうか。


その根底には,自分さえよければいい、競争に打ち勝ったのだから、当然だ、あいつは
努力が足りないからだ、というような自己中心主義、個人主義があるように思います。


安部容疑者はそんな社会の中で、自己の無力感、屈辱感をもって、せめて、別の
自分を認めてほしい、見てほしいと、バイクにお金を掛けたり、コスプレをして目立ち
たかったんでしょう。

あの、アニメ、ワンピースのコスプレの背中に書いてある言葉が印象的です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　正義

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タグ：農薬　混入　契約社員 農薬　混入　安部容疑者 農薬　混入　マルハニチロ